
今回はスタンダード環境における2色土地のお話です。
基本土地以外にも2色土地やそれ以外の特殊土地が存在しますが、特殊土地についてはまた次の機会としましょう。
多色環境を構築するにあたって不可欠なのが2色土地になります。
基本土地はタップするとその対応した色マナが1色出せるのに対して、2色土地はタップすると対応する2色のうちどちらか片方出せる土地になります。
2色同時ではありませんが、1枚でどちらの色にも対応できるという意味では基本土地2枚分相当の価値がある土地と言うことで重宝されています。
2色土地にはレア土地とコモン土地と2種類存在し、レア土地の方がコモン土地よりデメリットが少ないのが特徴です。
スタンダード環境における2色土地(2020年01月版)
現スタンダード環境においての2色土地は以下の分類に分けることができます。
ショックランド(レア)
占術ランド(レア)
ゲインランド(コモン)
ギルド門(コモン)
レア土地の方がコモン土地より入手難易度が高いのは他のカードと同様です。
ではそれぞれの土地について見ていきましょう。
ショックランド
ショックランドはアンタップインすると2点ライフを支払う、つまり対戦相手からショックを撃たれたのと同じ事からショックランドと呼ばれます、初出エキスパンションが「ラヴニカ:ギルドの都」であり、ラヴニカを舞台としたエキスパンションで毎回再録されている事からギルドランドとも呼ばれています。
タップインにて戦場に出る土地ですが、2点のライフを支払うことでアンタップインにて戦場に出ることが出来る土地です。
一番のメリットは他の2色土地と異なり、2点のライフを支払えばアンタップインで戦場に出ること。
他の2色土地は全てタップインになるので現スタンダード環境の2色土地において唯一テンポを損なうことなく使用することができる土地です。
アンタップインできるからといって毎回2点ライフを支払っていたら自分のライフがなくなってしまうので、アンタップインする必要のない時はタップインで戦場に出しましょう。
ラヴニカのギルドとラヴニカの献身のパックから出ます。
占術ランド
占術ランドは名前の通り占術1ができるという事からそう呼ばれています。初出エキスパンション「テーロス」にちなんで神殿とも呼ばれています。
タップインで戦場に出ることがデメリットである代わりに占術1が行えるという土地です、占術1をするということは次のドローカードが不要なればライブラリの下に、必要ならばライブラリの上に置けるというカードドローの効率化が行えるというメリットを持たせています。
注意しなければいけないのが、折角占術して次のカードをライブラリの上に置いたとしても、他のカードの効果でライブラリをシャッフルするような事になったら占術して上に置いた意味がなくなってしまうので、そこだけは注意してください。
対戦相手の効果であれば仕方がありませんが、占術した後にライブラリをシャッフルするような事があっては折角上に置いたカードもどこかに行ってしまいます。
占術ランドは基本セット2020とテーロス還魂記から出ます。
ゲインランド
ゲインランドは戦場に出ると1点のライフを得ることからゲインランドと呼ばれます。普通にタップイン土地と言われるのは大抵コモンの2色土地の事です。
タップインするというデメリットの代わりにライフを1点得るというささやかなメリットが付く土地になります。
1点回復するということを逆手に、今ならヘリオッドやアジャニの群れ仲間などの能力誘発に使えたりするので一概に使い道がないという訳ではありません。
デッキによっては入れておくことでシナジーを生み出すデッキもあったりします。
ただやはりタップインを強いられて1点回復のみというのはメリットとしてはかなりささやかなものになるので、ショックランドや占術ランドほどのメリットは得られないというのが現状。
ただし、数は揃いやすいのもコモン土地の特徴でもあるので手軽に多色環境を構築できる土地でもあります。
ゲインランドは全て基本セット2020から出ます
ギルド門
ギルド門はカード名の通り、○○のギルド門とそのままです。
ラヴニカ各ギルドイラストが2種類(表門・裏門)とありますが、効果は同一です、好きなイラストを選ぶもよし、2種類を混ぜるもよしです。
(今回は全て表門で紹介させて頂いてます)
タップインを強要する代わりのメリットがないのもギル土門の特長、ただしギルド門には門シナジーというものが存在し、「場に出ているギルド門の数だけ○○」といった効果のあるカードも存在します。
タップインなので効率があまりよくありません(戦場に出したターンはマナを出すことが出来ないのがタップイン)、その代わり門シナジーを有効に活用することで大きな力を得ることが出来たり、創案の火を使うデッキなどは創案の火が戦場に出てしまえば後はタップインであろうとアンタップインであろうと関係がないというデッキも存在します。
ラヴニカのギルドとラヴニカの献身では1パックに1枚必ずギルド門が入っています。
そういった意味でも2色土地の中で一番入手が容易な土地かもしれません。
ギルド門はラヴニカのギルドとラヴニカの献身から出ます。
現スタンダード環境における2色土地、いかがでしたでしょうか。
多色環境には欠かせない2色土地、それぞれの特徴を掴んでいただければ幸いです。
単色から多色へのステップアップに繋がればと思います。
多色環境では単色にはない「色事故」というものが発生します。
単色でも土地が全然来ない「マナスクリュー」や土地しか来ない「マナフラッド」といった土地事故は起こるのですが、多色環境になるとマナスクリューやマナフラッド以外にも必要な色が揃わないという「色事故」も加わります。
デッキを組む際に、組んだデッキで必要な色マナを考慮しつつ土地の配分を決定するのが大事なことになります。
(またその辺りは別の機会でお話しましょう)
マナカーブと色バランスが両立しているとスムーズに回るデッキになりますよ。
次回は2色土地以外の現スタンダード環境においての特殊土地についてお話できればと思います。
なおこの記事を最初から読んでみたいなと思って頂けたら最初の記事のリンクを載せておきますので是非ご覧になってください。
ではまた。