
基本セット2021も発売され、時期エキスパンションはいよいよゼンディカーの夜明けとなります。
そうなると同時に発生するのがスタンダードローテーション。
今年はラヴニカのギルドから基本セット2020、4つのエキスパンションがスタンダード環境から落ちる事となります。
ローテーションって何?と思われる方もいらっしゃるかと思いますので軽く説明させて頂きますと、数あるマジックのフォーマットにおいて唯一スタンダードのみが毎年秋にローテーションと呼ばれるものが発生致します。
目次
スタンダードローテーションとは
スタンダードは直近2年で発売されたエキスパンションが使用可能なカードプールとして与えられますが、ローテーションは年に1回のみ。
新しいエキスパンションが出ると古いエキスパンションが1つ使えなくなりますという形ではありません。
理由としては現在では姿が少し異なりましたが、以前はブロック制というものを導入しており、2エキスパンションないし3エキスパンションで1つの次元(ワールド)を探訪し、物語が繰り広げられそれらのエキスパンションは関連性のあるカードで構成されていたという経緯があります。
その姿を最後に留めているのが今回落ちるラヴニカのギルド・ラヴニカの献身・灯争大戦と言うことになります。
それ以降は1つ1つのエキスパンションが独立性を持っており、探訪する次元も異なればストーリーも直接的な関係性を持たないスタイルに変わってきております。
今後ローテーションのスタイルが変わるかどうかは不明ですが、場合によっては1エキスパンション登場する毎に最古のエキスパンションが1つ落ちるという常時ローテーションになるのかもしれません。
それによるメリットとデメリットを挙げるとすれば
メリット
・常に8エキスパンションの状態であり、カードプールの総量に変化がなくなる
・何かしら登場毎に消えるカードが存在するため、長期間メタゲームを支配するアーキタイプが存在し辛くなる。
デメリット
・毎回発売毎に使えなくなるエキスパンションが発生し、構築において都度組み直しが発生する可能性が高くなる。
・使えなくなるカードが毎回発生する為、デッキ寿命が短くなり特定のキーカードによるアーキタイプが定着し辛くなる。
となるでしょう、逆に年1回のローテーションですとスタンダードのカードプールがローテーション直後は5エキスパンション、ローテーション直前は8エキスパンションとローテーション前後で約1,000種類弱のカードプール差が発生するということになります。
スタンダードローテーション考察
先日大規模な禁止改定があったことから、スタンダードローテーションまでは現在の環境が維持されるかと想定されますのでここでひとつローテーションによる影響を考えてみましょう。
土地に関しては基本セット2021発売前、カードプレビューが終わった後に考察した記事がありますので、そちらをご覧ください。
なお、今回はその1として現在の環境からローテーションする事で使えなくなるものを考察していきましょう。
アーキタイプ別考察
現在有力とされているアーキタイプとしては
・ランプ系
・フラッシュ系
・アドベンチャー系
・変容系
・アグロ系
辺りが考えられます。
ランプ系
現在活躍のバントランプやスゥルタイランプをはじめ、緑を基軸とした様々なランプデッキが存在する中、マナ加速という部分に焦点を当ててみます。
現在活躍しているランプ系ではあまり採用されていませんが、ランプの中心となるのがマナクリーチャーとなり、これらは今回のローテーションで姿を消します。

灯争大戦のPWは全て落ちますので、マナ加速の基盤とも言われたニッサも使えなくなります。
フラッシュ系
フラッシュ系は基本相手ターンに行動するデッキで、大きくはシミックフラッシュ、ディミーアフラッシュ、青単フラッシュが挙げられます。
カウンターなどのインスタント呪文は都度再録もしくは新録されるのでここでは瞬速持ちをピックアップしましょう。
主だったところのクリーチャーはこちら、シミックフラッシュで強力だったものが落ちるだけに、ディミーアもしくは青単の方が影響が少なそうです。
アドベンチャー系
こちらにつきましては、エルドレインの王権にて登場した能力を利用したアーキタイプとなるので根幹の部分としては影響があまりないでしょう。
変容系
こちらにつきましても、イコリア:巨獣の住処にて登場した能力を利用したアーキタイプとなるので根幹の部分としては影響があまりないでしょう。
アグロ系
アグロ系は各色共に使えるクリーチャーと除去などを駆使するアーキタイプですので、使えなくなる代わりに新しいものが登場して変化を続けるアーキタイプと思われます。
アグロデッキで活躍した主なクリーチャー、これらは今回で落ちることとなります。主だった多色系アグロクリーチャーは一旦落ちる形となるので再び単色アグロが台頭してくるものかと思われます。
先日の禁止改定により息を潜めたもしくはこれから活躍する可能性があるアーキタイプとしては
・コントロール系
・サクリファイス系
・サイクリング系
辺りが考えられます。
禁止改定により消滅したアーキタイプに関しては解禁の可能性を問わず考察から除外しましょう。
(たらればで考察することにあまり意味がないと思いますので)
コントロール系
主にはプレインズウォーカーの影響が大きなアーキタイプであることは間違いありません。
灯争大戦がスタンダード落ちするため、スペルは再録もしくは代替新録などあれど、同じ働きをするプレインズウォーカーはなかなか現れないかと思われます。
よく見かけたプレインズウォーカー達も次の世代へバトンタッチとなります。
サクリファイス系
サクリ台と言われる生け贄に捧げるギミックが残りはするものの、それによりアドバンテージを取るものが多く使えなくなります。
まだ完全に終わってしまうアーキタイプではありませんが、現状ではなかなか難しい形となってしまうでしょう。
サイクリング系
こちらにつきましても、イコリア:巨獣の住処にて登場した能力を利用したアーキタイプとなるので根幹の部分としては影響があまりないでしょう。
今回は主だったアーキタイプ別にスタンダードローテーションにて影響の出そうなカードを中心にご紹介させて頂きました。
その1ということはそのうちその2をやろうかなと考えている訳でして・・・。
これをもとに時期エキスパンション「ゼンディカーの夜明け」がどのような影響を与えそうなのか、希望的観測も含めて考察していければと思います。
ではまた。