
既に公式でも公開されていますが、改めてカルドハイムでのメカニズムについて見ていきましょう。
公式ページはこちらから
『カルドハイム』のメカニズム
予顕

新メカニズムとして「予顕」が登場となりました。
手札より2マナ支払う事で予顕のカードを裏向き追放をし、その後予顕コストで唱える事が出来るというもの。
「多元宇宙の警告」の場合、裏向き追放で任意2マナ、予見コストで青1マナ任意1マナと手札から唱える時と変わりありません。
ターンを分割して支払う感じですね。
コントロールなどで手札を捨てなければならないときなどは予見で一旦裏向き追放することでディスカードを逃れたり、擬似的に手札を増やす形が取れます。
ただし、裏向き追放したターンには予顕コストで唱える事が出来ない点だけ注意です。
というかこの「多元宇宙の警告」ってカラデシュの「天才の片鱗」の上位互換的な・・・。まぁ天才の片鱗はエネルギー生成しますがエネルギー関係ないデッキだと意味ありませんし。
誇示

こちらも同じく新メカニズム「誇示」です。
誇示を持っているクリーチャーが戦闘に入った際、もしくはその後誇示コストを払うことで1ターンにつき1回起動できます。
マナが余ってるからと何回も起動することはできませんのでご注意を。
あと、ザレス・サンやイルハグのような誘発にて攻撃状態で戦場にでた場合のクリーチャーは起動対象にはならないのでその辺りも注意が必要ですね。
モードを持つ両面カード
こちらは前エキスパンション「ゼンディカーの夜明け」にて搭載されたメカニズムの再録となります。
両面土地はもちろんのこと、今回はなんとプレインズウォーカーまで両面に。
プレインズウォーカーは基本レジェンダリー(伝説の~)なので同一カードを戦場に複数枚出すことができません(どちらか一方が墓地に送られます)が、このティボルトはなんと序盤にヴァルキーで戦場に出した後、終盤にティボルトとして出すことが出来ます。4枚採用でも手札が腐りにくいメリットがあります。
(まぁもっともティボルトが7マナとニコル・ボーラス級の重量プレインズウォーカーになってしまいましたが、その分強力です)
ティボルトは軽いマナコストというイメージがこれで瓦解しましたね・・・。
英雄譚

「英雄譚」はドミナリアで登場し、テーロス還魂記で再録され今回で3度目の収録となるメカニズム。
時系列に沿うエンチャントで、戦場に出たターンを第一章とし各ターン章を勧め、最終章が発動した時点で墓地に送られます。
英雄譚によっては三章のものや四章のものが存在しますが、今回注目する部分としては「初の多色英雄譚」という所でしょう。
今までは白青黒赤緑それぞれにレアの英雄譚とアンコモンの英雄譚が収録されるのが通例でしたが、今回はそれを打ち破った英雄譚が登場となります。
多色ならではの効果が期待できそうです、ただしマナコストは色拘束が必須となるでしょうからその辺りは難しいところですね。
多色土地が2色土地から両面土地と移行してきている環境下ではなおのこと両面土地の色選択が鍵になりそうです。
氷雪

続いては「氷雪パーマネント」になります。
古くは「アイスエイジ」で収録され、その後「スナップコールド」にて再録後今回3回目の収録となります。
氷雪パーマネントは基本土地「冠雪の○○」と名の付く土地中心に戦場に並べていくことで数を稼ぐパーマネントとなります。
過去にパーマネントとしては
- 氷雪クリーチャー
- 氷雪エンチャント
- 氷雪アーティファクト
- 氷雪土地
- 基本氷雪土地
が存在し、カルドハイムにてどれほど収録されるかは不明ですが「氷雪パーマネントを○つ以上コントロールしているなら、」という形でパーマネントをカウントすることでその効果を得ることが出来るものが殆どです。
なかには氷雪マナと呼ばれる氷雪土地からのみ出せるマナを要求するものも登場するかもしれません。
なお、カルドハイムではコールドスナップに続き氷雪2色土地が収録されます。
対抗2色は初の採用かと思われます。(コールドスナップでは友好色5種のみでした)何故か友好色も全て再録ではないんですよね・・・。
コールドスナップと同様、タップインランドとなっております。
コールドスナップで収録された2色土地は以下の通り
- ボリアルの氷棚(白青)
- 霜の湿地(青黒)
- トレッサーホーンの掃き溜め(黒赤)
- 高地の森林(赤緑)
- 極北の干潟(緑白)
カルドハイムにいおいては基本土地は全て氷雪基本土地が収録され、氷雪でない基本土地は収録されないと思われます。
過去にアイスエイジでは基本土地と氷雪基本土地が収録され、コールドスナップでは氷雪基本土地のみが収録されました。
基本土地を基本氷雪土地にすることで何かしらのデメリットは存在しません。
ただ、これまではスタンダードフォーマット内で基本氷雪土地が存在しなかった為、スタンダード及びパイオニアでは基本氷雪土地を基本土地として採用するのは望ましくない(収録されたカード・セットが使用できないフォーマットではデッキに入れることはできない為、競技レベルでは交換を要求されてもおかしくありません)のですが、今回のカルドハイムにて全フォーマットで氷雪土地が使用可能となりました。
あと注意しなければならない部分として、リミテッドでの扱いです。
基本土地と違って支給されずブースターパックから出た分しか使えない為、氷雪シナジーを考慮する際は氷雪基本土地の確保をお忘れなく。
(特にドラフトのピッキングがそれに該当しますね、シールドなら各パックから出る分は確保できるはずです)
各エキスパンションでのメカニズムは4種(新規2種・再録2種)が通例でした。
カルドハイムでは
新規:「予顕」「誇示」
再録:「モードを持つ両面カード」「英雄譚」
ということになるのでしょう。
氷雪に関してはメカニズムにはメカニズムだとは思うのですが、どちらかというと特殊マナ系統っぽい感じでメカニズムカウントがされていない可能性も無きにしも非ず。
ただ気になる部分として
カルドハイム次元には10もの領界があるので、他にも素晴らしい再録メカニズムが入る余地があります。簡単におさらいしましょう! 早速驚きの再録です!
『カルドハイム』のメカニズム
と記載が・・・。
既存プレイヤー(しかも歴の長いプレイヤー)にとっては楽しみかもしれませんが、日の浅いプレイヤーやこれから始めますというプレイヤーにとってこれ以上のメカニズムの採用は酷なのではと考えてしまいます。
メカニズムが増えれば増えるほど、確かにトリッキーな動きなどプレイの幅が広がる反面、ルールが難解になるのです。
どうもその辺りが新規さん及び始めたばかりの方々にとって優しくないなという最近のエキスパンションの印象です。
(エルドレインの出来事は今でこそ馴染まれてますが、当初はカウンター処理が煩雑だったり、イコリアの相棒はルールが難解な上に改定までされたという経緯もありました)
基本セットではないからと言われれば何も言えませんが、歴戦プレイヤーと新規プレイヤーの温度差も考慮して開発して頂けると嬉しいですね。
ではまた。