モダンにおけるティボルトデッキ

先日、「ティボルトの計略」を使ったデッキがモダンにはじまりスタンダードでも登場しはじめましたというお話をしたかと思います。

先日お伝えしたティボルトの計略デッキはモダンでしたが、やはりスタンダードでも登場して参りました。 MTG GoldFishに...

モダン以下では3マナ続唱スペルからスタートし、ティボルトの計略にてそれをカウンター、その後エムラクールなどの強力なクリーチャーを早期に叩き付けるというコンボデッキになるのですが、ここ最近モダンで席巻しているのは続唱ティボルトと呼ばれるコンボデッキになります。

続唱を活用する点においてはティボルトの計略デッキと同じですが、モードを持つ両面カードの「表面もしくは裏面どちらで唱えるかは唱える際に選択する」というルールの抜け穴を利用して、「血編み髪のエルフ」や「暴力的な突発」などの3マナ続唱から2マナである「嘘の神、ヴァルキー」を釣り上げ、裏面である「星界の騙し屋、ティボルト」を唱えてしまうという結構問題になっているコンボデッキです。

【モダン】7マナPW、2ターン目に降臨!! 続唱ティボルトvs英雄ゴブリン-Hareruya COMBAT2 vol.115-

どのような動きになるのかは実際に晴れる屋コンバットで紹介されているのでこちらをご覧になるとわかりやすいかと思います。

「星界の騙し屋、ティボルト」は7マナプレインズウォーカーとして申し分ない能力を持っているのですが、このコンボにおいては3ターン(早ければ2ターン)目に3マナ続唱スペルからPWティボルトが飛び出してきます。

コンボ成立が3マナ続唱スペルのみという容易さも相まって、「血編み髪のエルフ」「暴力的な突発」「献身的な嘆願」など8枚~12枚採用するパターンが多く、まず初手でティボルトコンボが成立する要件が容易という部分に問題があります。

土地3枚(もしくは土地2・猿人の指導霊1)・続唱スペル

たったこれだけなのです。

そしてこのティボルト、何が問題なのかというと戦場に出たときに「あなたは星界の騙し屋、ティボルトによって追放されたカードをプレイしてもよく、それらの呪文を唱えるために任意のマナを望む色のマナであるかのように支払ってもよい。」というエンブレムが出るため、どの能力を起動してもいずれかのカードを追放するので対戦相手の追放カードも自身がティボルトによって追放されたカードも再利用可能という部分です。

しかも対戦相手がどんな色のデッキであろうと任意になるため、マナコストさえあれば唱えられてしまいます。
もしろこれはダブルシンボルやドリプルシンボル、はたまたクアッドシンボルなど通常であれば単色デッキでもなければ色拘束がきついカードも難なくキャストされてしまいます。

続唱ティボルトのリストを見ると何らかのフィニッシャーが入っているケースもあれば、対戦相手のフィニッシャーを追放して頂くというケース前提でフィニッシャーすら入っていないパターンもままあります。

続唱からの「嘘の神、ヴァルキー」を釣り上げる為に2マナ以下のスペルはヴァルキーしか入っていないのも特徴です。

対抗手段としては「ティボルトの計略」対策と同様、手札以外から唱えられなくするか1ターンに2度詠唱できなくするかカウンターする以外に対処が難しいことがコンボ成立の容易さと相乗効果でこのデッキの人気を押し上げていると思います。


さて、今更なんで続唱ティボルトの話題という声もあるかもしれませんが、先日公式よりフライング発表のあったこの件、覚えてらっしゃいますでしょうか。

ウーロの禁止が予定されていますというこの公式ツイート。
となると同じタイミングでこの続唱ティボルトに関しても何かしらテコ入れがあるのではないかという話題もやはり出てきています。

2020年6月1日に行われた禁止制限告知において、「相棒」のルール変更が行われたのは記憶にも新しいかと思います。その際に

 我々がメタゲームのバランスを調整するためにルールの変更を用いるのは稀なことであり、今後行うつもりのものではありません。今回の場合、問題なのは個別のカードではなく相棒全般でした。我々はこの回答策が異なるフォーマットで時間をかけて複数の禁止を出す必要がある可能性よりも望ましいものであると信じています。

2020年6月1日 禁止制限告知

とコメントがありましたが、今回もルール変更になるのではないかと思われます。

続唱そのものを禁止対象にするのは現実的ではありませんし、問題になっているのは2マナで釣り上げた「嘘の神、ヴァルキー」を7マナである「星界の騙し屋、ティボルト」として(マナコスト踏み倒しで)唱えられる点です。

考えられる事としては

・モードを持つ両面カードを釣り上げた際は表面しか唱えられない
・モードを持つ両面カードを釣り上げた際は裏面が表面のマナコスト以下であれば唱えられる
・そもそもモダン以下で「嘘の神、ヴァルキー」が禁止

辺りになるとは思うのですが、正直裏面が踏み倒されて場に出てこない限りマナコスト的にモダン以下の環境で「星界の騙し屋、ティボルト」が構築に入るかどうか微妙なカードである部分も否めません。

そう考えるとモードを持つ両面カードに対するルール変更が現実的なのかなという予想です。

実際に次の禁止制限告知のタイミングで続唱ティボルトについて言及されるかどうかもわかりません、様子見で終わる可能性もあります。

一方「ティボルトの計略」については、登場シーンがほぼBO1であることを踏まえ、アリーナのBO1においては一時停止の措置があるかもしれません。

ただ、続唱ティボルトが次の改定で封じられた場合は、モダン以下でティボルトの計略が台頭してくるのも容易に予想されます。

この辺り、ウィザーズ社がどのような判断を下してくるのか見物ですね。
ではまた。

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